「2010年当時のクラウドってどんなのだった?」
という記事を、その当時メンバーが誰もおらず一人で営業していた(笑)永留が書きたいと思います!
2010年といえば皆さん何を思い出しますでしょうか?
この年には、南アフリカでサッカーのワールドカップが開催され、日本代表は決勝トーナメントまで進出したものの、パラグアイ戦に同点でPK負け(駒野選手が外した)という結果で盛り上がったことを記憶されている方もいるでしょう。
(私はWikipediaで調べ思い出しましたが・・・)
ビジネス面では、
「リーマンショックの後遺症 & 円ドル相場は1ドル=約80円」と輸出産業が多い日本企業にとってはIT投資に消極的な状況でした。
(営業に行ってもお客様の財布の紐が固く苦戦しました・・・)
IT業界は、
で、クラウドはというと、
最大手のAmazon Web Servicesはまだ日本にデータセンターが無く、一部のマニア層がシンガポールリージョンを利用していたものの、ネットワークのレイテンシが大きいことが課題となっていました。
日本のベンダーも、さくらインターネットやNiftyがサービスを始めたものの大障害が話題になったり、拡張性に乏しく本格的なビジネスに耐えるものではありませんでした。
(草の根活動的に勉強会とか良く参加してました)
そんな中で、ものすごく勢いが良かったサービスが一つだけありました。
当時の機能は、
・一人あたり25GB容量のGmail
・Microsoft Officeと”ほぼ”互換性があるGoogleドキュメント
・ITスキルが無くて簡単に構築できるGoogleサイト
・サイボウズよりはとっつきにくいけど慣れれば使えるGoogleカレンダー
と、Gmail以外はおまけ機能に近い感じでしたが、イニシャルコストが0円、月額1ユーザーあたり500円というワンコインプライスは従来のSaaSと桁違い(Salesforceは15,000円,マイクロソフトのBPOSは約1,000円)でした。
「大容量のメールボックス」と「使い慣れているGmail」という強みはあったものの、不景気でIT予算が多く取れない企業にとっては「コストメリット」でGoogle Appsの躍進があったのではないか?いうのが私の見解です。
テクノロジーがバズワードから本格普及に進化するのは、もちろん「利便性」や「革新性」など様々な要素もありますが、泥臭い話ではありますがなんだかんだで「価格」が決め手だったりするのです。
そんなわけで、2010年を振り返ってみましたが
「2015年の今はどうか?」
ということもコメントしておきましょう。
Google Appsの価格は変わらず月500円ですが、この5年で機能は増え、ビデオ会議、オンラインドライブ、マルチドメイン、容量の増加(30GB)が使えるようになりお得感は増しています。
一方で、2015年時点で勢いがあるのがマイクロソフトのOffice365です。
使い慣れたOutlookやSkype、(当たり前ですが)完全互換のOffice、Windowsと親和性が良く大容量(50GB)のOne Driveと、使いやすいツールが揃っており実売価格もGoogle Appsとほぼ同じです。
ユーザーにとっては、比較検討できる2大サービスを選べるのはメリットですし、導入を支援するベンダーも2010年は試行錯誤でトラブルもチラホラ見受けられましたが、この5年で経験値が上がり安心して支援を依頼出来るでしょう。
少々宣伝っぽくなってしまいましたが、この5年クラウドの歴史を見てきた人間の所感ということで、参考にして頂ければと思います!
ちなみに、HDE Oneもこの5年で大進化しました!
赤字になっている部分が追加・強化された機能です。
ちなみこっちはガチで宣伝です(笑)
「HDE One」は、2015年末現在で1600社、120万ユーザーでご利用頂けている国内No.1のクラウドセキュリティサービスへと成長しました。
これも、ご利用いただいているお客様、販売面や技術面でご協力頂いているパートナー様、製品機能の追加改善に日々頑張っている開発メンバー、サービス稼働率を高めるため常に努力している運用メンバー、新規開拓やパートナー様ご支援で毎日飛び回っている営業メンバー、急激な売上拡大に伴うさまざまな事務処理を迅速かつ正確に行っているバックオフィスメンバー等皆様のおかげです。
この場をお借りしてお礼申し上げます。皆様、本当にありがとうございました!
そしてこれからもよろしくお願いします。
5年後(2020年末)のアドベントカレンダーのBlog(?)にて、目標である
「1000万ユーザー」
の達成のご報告が出来るようこれからも頑張って行きます!