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HDE Advent Calendar 2015

HDE Advent Calendar Day 12 : ビリヤードの魅力をご紹介!

こんにちは、Day12担当の土居です。

主題の設定が自由なアドベンドカレンダーということなので、今回は僕の大好きなビリヤードについてご紹介したいと思います。

以下、内容的には、

  • 国内で認知度の低いビリヤード
  • 狙った球をポケットに入れるための基礎の基礎
  • 生涯スポーツとしてのビリヤード

という感じで、主にビリヤードをあまりやったことがない方にお送りまします!

国内で認知度の低いビリヤード

ビリヤードは大学生の頃からかれこれ8年以上続けている"スポーツ"*1で、一番熱心にやっていた頃は毎週のように県内外の試合に繰り出していました。

好きが高じて、社内でビリヤードクラブのようなものを作って、先月その第2回を開きました。思っていた以上に人が集まったので、意外とみんなやってみたいのかなと密かに嬉しく思っています。

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一方で、「前は結構試合に出てたりもしてました。」なんて話をすると、ほとんどの場合「ビリヤードの試合って何?」というリアクション貰ってしまうくらいには、それほどビリヤード業界は認知されていないんだなぁというのが実感としてあります。 

日本国内には日本プロポケットビリヤード連盟があり、毎年のようにプロツアーが行なわれていることも、個人の実感としてあまり知られていません。また、国内でなぜか9ボールの方がルールとしての認知度が高く、初心者に最適な8ボールやカットボールなどが選ばれません*2

世界的に見ると、(特に東南アジア周辺で)ビリヤードは日本国内と比べると認知度は高く、実際に広くプレーされている遊びであると言えると思います。フィリピンのセブ島へ語学留学に行った際にも、ビリヤード場をそこかしこにあるのを見かけました。実は、フィリピンはビリヤード大国として多くのトッププロを輩出しており、中でもビリヤードの神様「エフレン・レイズ」は、現地ではボクシングのマニー・パッキャオと同様に知らない人はいないくらいの国民的英雄です*3

 

賞金$10,000, 13ラック先取で12 - 12となった最終ラックで起きた伝説のショット

www.youtube.com

 

狙った球をポケットに入れるための基礎の基礎

そんなビリヤードですが、いざやってみると単純に「難しい」というのが最大の障壁となってしまうのが現実です*4。実際、初めてやった人にとっては一体どこを狙って球を撞けば、狙った球をポケットできるのかわからないというのがまず問題となってしまいます。ただ、これについては、一つのシンプルな回答があります。ビリヤードの台の上で起こっていることは物理に支配された出来事であり、実は先球の「狙い方」は全員に共通したものなのです。

イメージボール

以下の画像をご覧ください。白(手球)を撞いて赤(的球)をサイドポケット*5に入れることを考えた場合、手球を的球のどこにぶつけたら的球がサイドポケットに入るでしょうか*6?答えば黄緑(イメージボール)の部分です!白の手球が黄緑のイメージボール位置にぴったりと一致すれば、赤の的球は100%サイドポケットに吸い込まれていきます*7

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試しに、黄緑の部分に実際にボールを置いて(黄緑の球は、赤の的球にピッタリとくっつける必要があります)、白の手球を黄緑のボールに適当にぶつけてみて下さい。赤と黄緑がポケットに対して直線上に配置されている限り、どんな方向から何回やっても赤の的球が確実にポケットに吸い込まれていくはずです。これは初めてビリヤードに触れる人には非常に驚かれる基本の一つですので、機会があれば是非披露してみて下さい。

生涯スポーツとしてのビリヤード 

 ビリヤードを始めた頃は、上記の手球をどこに当てれば的球が入るのか*8を、パッと見の景色として体に覚え込ませることをひたすらやりました。最初は、的球をポケットしているだけで楽しいのですが、だんだんと連続してポケットできるようになってきます。そうなってくると今度は如何にして連続ポケットするか「戦略」を立てる必要が出てきます。

3球連続ポケットの基本戦略

以下の赤、青、オレンジの的球を好きな順番で良いので、ミスなく3つとも取り切るにはどの的球からポケットに入れるべきでしょうか?手球はどこに置いても構いせん(フリーボール)。ポケットするだけなら赤が一番簡単そうです。

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 以下は、赤を入れた後の配置です。この場合、白の手球の位置から青やオレンジの的球を狙うのは、例え経験者だとしてもかなり難しいです!つまり3球取り切りの戦略として、赤をまず入れるのは失敗です。 どうすれば良かったでしょうか?

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  ここはオレンジからポケットしましょう!下図(1)のような形でオレンジをポケットすると、次に下図(2)の青を真っ直ぐ左下のポケットに狙うことができるのがわかるでしょうか?この距離を真っ直ぐ狙うこと自体が難しいという議論は別途あるにせよ、上図と比べると随分ポケットできる可能性が上がった気がします。

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2球目の青も下図(2)のように無事ポケットできた場合、下図(3)のようにさらに赤もポケットできそうです。このように3球取り切りの中にもパズルゲームのような戦略があり、基本は入れた後、次に繋がるかを確認することが連続ポケットの秘訣となります。

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連続してポケットできた時の気持ち良さは是非味わってみて欲しいビリヤードの魅力の一つです。もし、プレーする機会があれば、上手く戦略を立てて連続ポケットを狙ってみて下さい!

いくつになっても遊べる

さて、この「戦略」が生涯スポーツと何の関係があるんだという話ですが、的球をポケットする力、いわゆるシュート力は年と共に衰えていくものです。ただ、他のスポーツと違うところは、シュート力が衰えても、上記のように戦略を上手に立てることでいくつになっても楽しめることです。これがビリヤードが生涯スポーツたらしめる一つの理由であると考えています。プレーするのに筋力的なパワーは不要で、基本的なシュート力を身につけた後は一種の知識ゲー、やり込みゲーと化してきます。実際、いくつになっても現役でプレーされている御仁がたくさんいます*9

 

以上、確かに特に入り口部分が難しい競技ではあるのですが、一歩先にはやり込み要素が無限にあるビリヤードという競技の僕なりの紹介でした。 

特にオチはありません。ガチンコの草の根的な普及活動でした!

*1:バスケとかサッカーみたいに汗かかないから"スポーツ"じゃねーよ!と言われることもしばしば。いやいや!球技です!球技!

*2:例えば、8ボールやカットボールをノーマルモードとするなら、9ボールで遊ぶのはいきなりベリーハードモードを選んで遊んでいるようなものです。

*3:QQEnglishの先生にこの名前を出すと尽く「知ってるに決まってるじゃないか!」という感じでした

*4:このやたら難しいという特性は後述する「やり込み」の裏返しでもあり、ここにジレンマがあります。

*5:二つの「サイドポケット」に対して、四隅のポケットを「コーナーポケット」と呼びます。単に「コーナー」、「サイド」とも

*6:ちなみにビリヤードでは手球を「打つ」ではなく「撞く(つく)」と言います。「撞く」と言っている人を見かけたら、恐らくその人は経験者でしょう!

*7:厳密には、力加減や手球の回転方向によって手球とラシャとの間で生まれる摩擦や手球から的球へ伝わるエネルギーが異なるため、状況次第で狙いが微妙に異なります。

*8:ビリヤード用語的には「厚み」と呼ばれます。当たり具合で「厚い」、「薄い」とか言ったりします。

*9:しかもやり込みが半端じゃないのでめちゃくちゃ上手い!